来年は春をしたい
7月 ②
恋をするなら秋がいいと思います。
冬は、繋いだ手のあたたかさを恋のあたたかさと勘違いしてしまうのでだめですし、夏も、日差しの暑さが恋を助長してしまうのでだめです。
春は…なんか浮かれているので全部だめです。
ということで、秋がいいです。
秋はいいですよね。私は秋がいちばん好きな季節です。
夏が終わって冬に向かっていく寂しさと、服の袖が長くなる安心感。食欲の秋だとか読書の秋だとか言っておけば、たくさん食べてずっと本を読んでいても許される風潮。どんな恋をしても、秋を言い訳に自分を許せそうな気がしますよね。秋、好きだな〜。
私は恋を季節と結びつけて考えがちなところがあって、この季節はこの人と過ごしたとか、この季節はこんな気持ちで過ごしていたとか、思い出を季節単位で切り取って考えることが多いです。
ただ、今の恋人とはもう一年を一緒に過ごしたので、私にとって、はじめて年単位の思い出ができてしまいました。これは誤算です。
一年ってすごいですよね。だって、全部の季節を一緒に過ごしたんですよ。
言い換えると、もう思い出さない季節がないということですから、お互いの思い出に責任が発生してしまったわけです。どうしよ〜
こんな重いこと考えて生きてるの私だけですか?
私の恋の始まりが秋だったことは一度もありませんが、今年の秋も恋したいです。相手は決まっているし、何度でも好きになればいいだけの話なので、今年の秋もできますよね、恋。嬉しいな。
今年は春を楽しめなかったし、夏も期待できそうにないので、秋の許しの期間は長めに欲しいですよね。たくさん言い訳をして自分を許してあげたいです。
ていうかもう夏とかキモいし早く終わってほしい